2021.06.24
登美の丘ワイナリー 登美×鰹のわら焼き 日本ワインペアリング



ソムリエ&酒ディプロマの和食店店主の日本ワインペアリング考察日記19
◎季節の和食と日本ワインの相性つらつら日記
今回のペアリングはサントリー登美の丘ワイナリー 登美 赤 と、初カツオの藁焼き です。
サントリー登美の丘ワイナリーは山梨県の老舗ワイナリー。雨が少なく、ブドウにとって好条件な気候から上質なワインが作られます。登美 赤は登美の丘ワイナリーのフラッグシップワイン。徹底した収量制限により育てられたプレミアムワインです。
合わせる料理は初カツオの藁焼き。藁で炙ってから軽く燻し、新玉葱を添え、シンプルに本山葵と塩で味付けします。
◎ペアリング考察
上品な樽の香り、煮詰めたブルーベリージャムやオリエンタルスパイスのような香りが、グラスにそそいだうちから広がります。口当たりはなめらかで心地よい渋みとともに、ふくよかな甘味が口の中に広がり、しっかりとした酸味が全体を引き締めます。
初カツオの藁焼き、本山葵と塩と合わせます。藁焼きの香ばしい香りとワインの樽の香りがベストマッチ!まず一番相性がいいポイントです。ワインのスパイシーな風味が、本山葵、新玉ねぎの柔らかな辛味を包み込むように調和します。赤身特有の仄かな酸味と、しっかりとしたワインの酸味がほどよく同調します。初カツオのあっさりとした味わいに、日本ワインらしい上品な軽さのボルドーブレンドのワインが見事に合います!
白っぽい(色の薄い)食材には白ワイン、赤っぽい(色の濃い)食材には赤ワイン合わせるというセオリーをよく聞きますが、食材が魚でも、赤身と赤ワインは相性がいいです!
特別な日に、日本の食材の豊かさを感じながら飲みたいワインです!